水出し昆布だしはとても手軽に取れるうえ、すっきりとした味わいが特徴。火を使わず、冷蔵庫でゆっくり時間をかけて旨みを引き出します。昆布の旨みが穏やかに抽出されるので、素材の風味をしっかりと活かしたい料理にぴったりです。
作り方
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昆布と水を用意
分量の水(1リットル)をボウルや鍋に入れ、そこに昆布(10g)をそのまま入れます。昆布に切り込みを入れる必要はありません。 -
冷蔵庫で水出し
水に昆布を浸けた状態で、蓋付きの容器やラップをして冷蔵庫に入れます。最低でも3時間、できれば一晩以上浸けておくと、昆布がしっかり戻り、旨みがじんわりと抽出されます。 -
完成!
昆布を取り出して、だしが完成です。すぐに使わない場合は、そのまま冷蔵庫で保存しましょう。水出しした昆布にはまだ旨みが残っているので、次は煮出し法で再利用することもできます。
煮出し昆布だしの取り方
煮出し法は、昆布を火にかけることで水出しよりも濃厚な旨みが引き出せます。しっかりと昆布のだしを活かしたいときや、料理に深いコクをプラスしたいときにおすすめです。
作り方
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昆布を浸水させる
鍋に水(1リットル)と昆布(10g)を入れ、火にかける前に30分ほど浸けておきます。これにより、昆布の旨みがスムーズに引き出せます。 -
火にかける
中火より少し弱めの火で、ゆっくりと沸騰直前まで加熱します。水の量が1リットルなら、10分ほどかけてじっくりと温度を上げるのがポイントです。 -
昆布を取り出す
沸騰直前になったら、昆布を取り出します。昆布を長時間煮続けると、海藻臭さや苦味が出やすくなるため、沸騰させないよう注意しましょう。 -
保存・使用
すぐに使わない場合は、冷ましてから保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。煮出し昆布だしは、より深いコクと旨みが楽しめるので、煮物や汁物にぴったりです。
まとめ
昆布だしは、和食の基本でありながら、その取り方ひとつで味わいが大きく変わる奥深いものです。水出しで取るとすっきりとした軽やかな味わいが楽しめ、煮出しでは濃厚でしっかりとした旨みが得られます。使う料理やシーンに合わせて、2つの取り方を使い分けてみてください。どちらも簡単にできるので、和食をさらに美味しく引き立てるだしを楽しんでみてくださいね。